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 公開日: 2024/01/12

電磁波健康被害に対する国内の認識と対応

Category: ニュース / 電磁波関連記事 Tag: / /

国内電磁波への見解

電磁波による影響は、表立った問題にはなっていませんが、確実に被害者が存在しています。

解決するためには、電磁波に関して「正しい知識」を身に着ける必要があります。

昨今、問題視されている、日本国内における電磁波の認識と対応について見ていきましょう。

日本では電磁波がどのように認識され、電磁波の問題にどのような対応対策を講じているのか現状を把握し、電磁波の理解を深めたいと思います。

当事務所には「1級電磁波測定資格」を持つ測定士が在籍しているため、専門的な観点から電磁波被害に関する対策やアドバイスを行なっています。

ライター

電磁波測定
2024年1月12日 更新

1級電磁波測定資格者が作成した、「電磁波対策について」の記事です。1級電磁波測定資格のみならず「防犯設備士」など、電磁波や防犯に関する高度な知識と技術を持つ有資格者が監修しています。

– 目次 –

1.電磁波についてわかりやすく解説

解説

電磁波(electromagnetic wave)とは、電気が流れることによって発生する目に見えないエネルギーの波のことです。

電磁波には細かい分類があり、光や赤外線も電磁波の一種です。

我々人間が生活をするうえで欠かせない家電製品やスマートフォンも電磁波を発しており、家電製品は低周波、スマートフォンで使う4G回線などの電波は高周波が使われています。

電磁波の種類は「高周波」と「低周波」

高周波は、電波や音波など波形を構成します。一般的に「超音波」と呼ばれるのは、この音波のことです。

また、電波を無線通信に利用する場合は10kHz以上の周波数を持つ電波を高周波と言っています。

低周波も高周波と同様に、電波や音波など波形を形成します。

電磁波における低周波の定義は、それぞれの団体によって異なっています。

日本は、1~300Hzの電磁波を基本的な低周波電磁波としています。

音波の場合、一般的に周波数100Hz以下の音を出しますが、人の耳には聞こえません。

しかし、振動などで感知できる場合があります。

低周波音の特殊な性質

低周波音には「耳に聞こえない低い唸り」「振動が障害物を貫通して伝導していく」という特性があります。

そのため、通常の防御壁などを施しても全く意味をなしません。

また、20Hz以下の音を「超低周波音」と呼び、人間には感知できませんが、窓などがガタガタ鳴る共鳴音を人工的に作り出すことは可能です。

また、低周波とは逆の高周波(3GHz~30GHz)に「マイクロ波」がありますが、マイクロ波は知られたところでは電子レンジの加熱機能に利用されています。

その他にも衛星テレビ放送、多重無線通信、レーダーなどにもマイクロ波の性質が応用されています。

2.電磁波研究のさかんなアメリカでの問題認識

アメリカ

2017年、キューバでアメリカとカナダの外交官が原因不明の体調不良(頭痛、めまい、耳鳴りなど)を訴えたのをきっかけにアメリカ政府は専門家委員会を発足し、調査に当たりました。

その結果、アメリカ・カナダ両国の外交官がともに脳に損傷を負っていたことがわかり、委員会は「外交官が脳に負った損傷は、指向性マイクロ波エネルギーの使用による損傷と一致した」と発表しました。

ハバナ症候群

委員会は原因には触れなかったものの、脳の損傷の原因を指向性パルスRF(無線周波数)エネルギーを使った「音響攻撃」(あるいは超低周波・マイクロ波を使った「電波攻撃」)の可能性を示唆する研究者もいます。

翌18年には中国のアメリカ領事館でも同じ症状を訴える大使館職員が出たことから、音響攻撃や電波攻撃を疑う事案は「ハバナ症候群」と呼ばれるようになりました。

いずれもアメリカ大使館員がターゲットになったことから、アメリカと敵対関係にある国家によるテクノロジー攻撃が疑われています。

症状時期:2017年から

検査方法:MRI(磁気共鳴断層撮影)

検査結果:脳内の20領域でボリュームが異常に低い箇所がある。例えば、記憶・感情抑制・運動能力等。また検査した107領域のうち3領域ではボリュームが増大していたが場所は不明。

「所見」ボリュームが低いと判明した脳の領域は脳の損傷を反映したもので、ボリュームの増大は損傷した脳を補うことの現れだった可能性を指摘しているとする。

ミシガン州アナーバーにあるフォード大統領図書館だけでも、ニコラス・ステネックが「マイクロ波討論」の本を準備するために調査およびカタログ化した情報が、10箱に約8000ページはあります。

3.日本における電磁波の問題と内容

日本

日本の電磁波に関する調査は、開発事業などの商業分野では他国に先んじていると言っていいかもしれません。

しかし、人体への影響など電磁波による被害についての研究はかなり遅れている部類に入るでしょう。

例えば、「電磁波過敏症」のような症状を訴える人が多数出てきているにもかかわらず、さまざまな症状はいずれも個人の体質によるものとされる傾向にあります。

ただし、家電製品をはじめ高圧線や送電線など、電磁波の放出量が多い場所・地域、工事現場などでは人体に与える影響を考慮したうえでの電波防護指針(安全基準)を設定。

世界でも環境意識が高いスウェーデンのガイドライン(電界なら25V/m未満、磁界なら2.5mG未満)と同様の数値を定めています。

電磁波過敏症の症状

電磁波のなかでも超低周波は筋組織や神経への影響が現れやすいと言われていますが、電磁波過敏症と呼ばれる症状には次のようなものがあります。

皮膚症状

発赤、チクチク感、灼熱感

神経衰弱や自律神経症の症状

疲労、疲労感、集中困難、めまい、吐き気、動悸、消化不良

電磁波過敏症(electromagnetic hypersensitivity [EHS] )とは、身体が磁波にさらされたことによって身体にさまざまな不調があらわれる症状のことです。

日本では、電磁波が健康に有害であるとはされておらず、「健康被害リスクはない」としています。

最近では複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析することで、その手法や統計解析をする明治大学の「メタアナリシス」研究があります。

「メタアナリシス」によると、電磁波有害説の評価は低く「健康被害リスクはない」としています。これは「疑似科学」とも呼ばれているそうです。

通常、生活する場合において電波は影響がないとされており、正しく使用されている場合は特に大きな問題とはなってはいないようです。

4.電磁波の課題と今後

日本の将来

電磁波についての研究は日本でも長年蓄積されていますが、電磁波についての身体への被害やリスクコミュニケーションについてはまだ始まったばかりです。

海外の電磁波被害の影響と原因について既にさまざまな研究文献もあり、これにあたることで解明されることもあります。

大切なのは、そもそもの原因である電磁波に関する規制を改善できれば状況も変わってくるという点です。

電磁波過敏症や電磁波についての理解や学習を誰もが共有でき、意見交換できる場が必要なのかもしれません。

次世代の子どもたちを電磁波過敏症から守るためにも、今いちど電磁波基準を再考して今後の法律が変わっていく未来に期待しましょう。

過度な心配はストレスを引き起こす

科学的な研究に基づくと、現代社会で一般的に使用されている電子機器(スマートフォン、Wi-Fiルーター、電子レンジなど)から出る電磁波は、通常の使用状況下では人体に有害な影響を与える証拠は十分には見つかっていません。

ただし、そのような研究結果がある一方で、電磁波の長期的な影響には未解明の点も多く、注意を払う人々の懸念も一定程度は理解できます。

しかし、過度な不安は健康に悪影響を及ぼす可能性もあるため、バランスが重要です。

測定して不安を解消

電磁波に関する不安を解消する一つの手段として、実際に測定を行なう方法があります。

専門の測定機器を使用して、自宅や職場での電磁波のレベルをチェックすることができます。

測定の実施

自宅や職場での電磁波のレベルを測定します。特に気になる場所や時間帯に重点を置きます。

データの解析

測定したデータを元に、電磁波のレベルが安全な範囲内にあるか確認します。

対策の検討

もし測定結果が高いと判断された場合、具体的な対策を検討します。

このような測定によって、客観的なデータに基づいて不安を解消することができる場合もあります。

1級電磁波測定資格」の有資格者へのご相談は、お問い合わせフォーム、電話、メール、ラインにて24時間365日(土日・祝日問わず)無料でお受けしています。

電磁波に関する不安やお悩みがあるのでしたら、無料相談をご利用ください。無料相談で解決する問題もあります!

5.ページ内の専門用語をご紹介

用語集

このページで使用する専門用語や独特な言い回しをご紹介します。

用語を理解してから再度読んでいただくと、内容がわかりやすくなります。


電磁波とは、電界と磁界が組み合わされたもの。電磁波は、電界と磁界が交互に発生しながら波のように伝わっていく。

例えば送電線などの電力設備や家電製品のまわりといった電流の流れるところに発生する。

電力設備から発生する超低周波の電磁波について健康被害が議論されているのは磁界についてが主流。

磁界の単位は国際標準にあわせたマイクロテスラ(μT)を用いている。


電気的なプラスの力とマイナスの力が働く空間のこと。


磁気の力、N極とS極がくっつく空間のこと。


電磁波のうち、人の目で見える波長のこと。


光の振舞いと性質、光と物質の相互作用について研究する物理学のひとつの分野。


物理学の分野のひとつで、電磁相互作用に関する現象を取り扱う学問。電気磁気学と呼ばれることもある。


分子や原子、それを構成する電子など微視的な物理現象を記述する力学。一般相対性理論とともに現代物理学の根幹をなす理論として知られている。


ラジオ波、マイクロ波、赤外線、可視光、紫外線、X線、ガンマ線などの放射のことで物理学。関連・相互作用しあう電界と磁界の波動からなる。


電波、音波など波形を構成するスペクトラムのうち比較的周波数の高いものを指す。音波の場合、超音波とも呼ばれる。

無線工学の文脈では、高周波とは無線周波数のことで無線通信の搬送波に使用される周波数の電気信号または電波をさす。

ただし何キロヘルツ以上が高周波であるという定量的な定義はない。無線通信で使用される場合は10KHz以上が高周波でRF( radio frequency )ともいう。

高周波または無線周波数と呼ぶかどうかは用途による。たとえばオーディオ信号・電子回路は音声周波数帯域と同程度の数10kHz程度であっても低周波に分類される。


高周波に対し、無線電波であれば高周波(搬送波)にのせ変調をかけられる信号の周波数のことを低周波または音声周波数という。どちらも英語のAudio Frequency (AFと略)の直訳ないし意訳である。特に定義はない。


周波数300MHzから30GHz(波長1mから1cm)程度の電磁波の領域の総称。

この周波数の電波は家庭用の電子レンジ、工業加熱の他、スマートフォン、UHFテレビ放送、船舶や飛行機の運航や気象観測のためのレーダー、宇宙通信などに利用される。

電磁波との違いは、波長の違いによるだけであり、マイクロ波も電磁波の種類のひとつ。

マイクロ波は電波(非電離放射線)の中の短波(HF)、超短波(VHF)、マイクロ波極超短波(UHF)、センチ波(SHF)といった短さの単位のひとつである。


Wi-fiとは無線LANにかんする登録商標のこと。

アメリカに本拠を置くWi-fi Allianceによって国際標準規格であるIEEE 802.11規格を使用したデバイス間の相互接続が認められたことを示す名称。

Wi-fiと無線LAN(IEEE 802.11)の違いは、製品にWi-fi CERTIFIERDロゴがついているかどうかのみにある。

このWi-fi CERTIFIERDロゴを製品に表示するには認証を受ける必要があり、認証されていないものは機能が同じでもWi-fiと名乗ることができない。


2016年以降に発生したキューバにいたアメリカとカナダ大使館職員、中国にいたアメリカ領事館職員に対する音響攻撃疑惑のこと。真相は明瞭にされていない。


ある程度の電磁波にさらされると身体にさまざまな不調が現れる、電磁波にさらされることによって健康を害することをいう。


複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること、またそのための手法や統計解析のこと。系統的総説、メタ分析、メタ解析ともいう。


表面だけの科学や誤った科学のこと。科学的方法に基づいていると誤って考えられたこと。あるいは科学の真実だと間違って位置づけられた一連の信念。


マイクロ波化学において、マイクロ波加熱を用いて合成する場合に起こる熱では説明できない現象を指す。加熱を生じない低いレベルで、パルスと振幅変調電磁界による生物への影響をいう。


放射線防護活動の国際的交流を目的とする国際放射線防護委員会は世界保健機構(WHO)と国際労働機関(ILO)との連携関係が公式に承認された。


日本では『電気設備に関する技術基準を定める省令』を2011年3月に一部改正し、国際的なガイドライン値(50ヘルツ、60ヘルツの商用周波数でいずれも200マイクロテスラ)を規制値として導入している。(2011年10月から施行)


SARとは、生体が電磁界にさらされることにより、単位質量あたりの組織に単位時間に吸収されるエネルギー量をいう。単位はW/kg(ワット毎クログラム)で表す。

電波防護指針では4W/kgから10倍の安全率を考慮した全身SARの値として0.4W/kgを基礎指針値として定めている。

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